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ある明治人の記録

2009年2月8日 miyahoo


 
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ある明治人の記録 石光真人編著 中公新書

 

先日の櫻井よしこ氏の講演の中で「日本人の心

を知る本」として紹介されていました。

 

わずか10才で会津にて戊辰戦争に巻き込まれた

柴五郎氏の手記を石光氏が校正し時系列を整えて

出版したもの。

 

明治維新は近世にまれに見る無血革命であったと

信じていた私にとって衝撃的な一冊でした。

 

薩長軍に攻められ町民らが川を渡り逃げようと渡し舟に殺到する様など、実にリアルに

 

書き残されています。

 

会津の惨状は少々ノスタルジック気味な白虎隊の最後ばかりが伝えられていますが、

一ヶ月の篭城など凄惨なものであったみたいです。

 

柴氏の家族は男子はみな出征し残された祖母、母、兄嫁、姉、わずか7歳の妹までが

「婦女子は戦の役に立たず、篭城するもいたずらに兵糧を浪費しご迷惑をかける。」との

理由で薩長の侵攻と同時にみなが自刃してしまいます。

 

後の日本が「一億総玉砕」とヒステリックになったがこのときの会津は「身寄りがあれば

会津を脱出するもよし、籠城に加わるもよし。」とのことであったらしい。

さすがは名君松平容保であると思う。

 

後世の歴史が官軍側からの物のみのなかで、この手記は会津攻めの詳細からその後

の処遇まで貴重な歴史の資料であるとおもう。

 

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大河の篤姫でも戊辰戦争や西南戦争はさらっと通過したが、実際はやはり凄惨な内戦が

繰り広げられていたのか。

 

徳川家康が方広寺の鐘の文字に難癖をつけて豊臣秀頼を攻め滅ぼしたことを、卑怯と

評するなら薩長が錦の御旗を立ててひたすら恭順を示していた諸藩を攻めたのは

いかがなものか。

 

この「ある明治人の記録」と私的には「今日生きてあり」の2冊こそ日本人の誇りを

知る上で必読書であろうとおもう。

 

 

 

 

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